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失われていく命
妹から電話がありました。
マックス先生の容態が悪化したため病院に連れて行った
ところ、やはりガンが全身に転移していたようです。
もう手の施しようがなく、もって、あとひと月だろうと
獣医さんに言われたそうです。
私はいまだ親しい人の死に接した事がありません。父方
の祖父は私の産まれる以前に亡くなっておりますが、祖
母は父方母方とも、まだ健在ですし、母方の祖父は亡く
なっておりますが、あまり親しい間柄ではなかったため
喪失感を感じるほどではなかったのです。
私の記憶では物心ついたのち、一度きり、お会いしたの
が最初で最後だったと思います。その時すでにアルツハ
イマーの症状が出ておりましたから、子供の私には異様
な人としか印象がなく、しかも亡くなったのが修学旅行
中だったため、お葬式に行くこともできませんでした。
この歳まで身内や友人に不幸がなく、「死」というもの
の存在は、自分とは関係のない、どこか遠くの存在なの
だと思っていました。
「死」とは唐突にそこに現れるのではなく、その人が生
きていた記憶やともに過ごした時間があって、はじめて
実感するものです。そういう意味で、やはり私にとって
「死」とは他人事だったのです。
幸か不幸か、マックス先生が私にとって初めての「死」
ということになるのでしょう。たとえ人ではないとして
も、短い期間でも、一緒に過ごした「家族」です。
大切な存在をなくすこと。私はそのことをどう受け止め
ていくのでしょう。家族が亡くなるというのは、どうい
う気持ちなのですか?私にはまだ分かりません。
幼い頃、縁日で買ってきたひよこが死んで行く様を、お
ばあちゃんと妹と3人でみていました。小さいその生き
物は、ほんの一時間ほどで、命の灯火が消えてしまいま
した。
人というのは、死んでしまえと思ってもなかなか簡単に
は死んだりしません。でも小さな生き物は、本当にあっ
けなく死んでしまうものです。
命が失われていく様を間近で見て、子供心にショッック
でした。もう二度とひよこはいらないと思いました。
私はあのとき何かを学んだのでしょうか?「死」の意味
も分からず、ただショックで泣きました。冷たくなった
ひよこは、恐ろしくて触れる事が出来ませでした。
あれは愛情ではなく、小さきものへの憐れみだったので
しょうか。
こうして文章を打ち込んでいる間、カチが膝の上で小さ
な寝息をたてています。生きている命は暖かいものです。
マックス先生には明後日、会いにいきます。
マックス先生の容態が悪化したため病院に連れて行った
ところ、やはりガンが全身に転移していたようです。
もう手の施しようがなく、もって、あとひと月だろうと
獣医さんに言われたそうです。
私はいまだ親しい人の死に接した事がありません。父方
の祖父は私の産まれる以前に亡くなっておりますが、祖
母は父方母方とも、まだ健在ですし、母方の祖父は亡く
なっておりますが、あまり親しい間柄ではなかったため
喪失感を感じるほどではなかったのです。
私の記憶では物心ついたのち、一度きり、お会いしたの
が最初で最後だったと思います。その時すでにアルツハ
イマーの症状が出ておりましたから、子供の私には異様
な人としか印象がなく、しかも亡くなったのが修学旅行
中だったため、お葬式に行くこともできませんでした。
この歳まで身内や友人に不幸がなく、「死」というもの
の存在は、自分とは関係のない、どこか遠くの存在なの
だと思っていました。
「死」とは唐突にそこに現れるのではなく、その人が生
きていた記憶やともに過ごした時間があって、はじめて
実感するものです。そういう意味で、やはり私にとって
「死」とは他人事だったのです。
幸か不幸か、マックス先生が私にとって初めての「死」
ということになるのでしょう。たとえ人ではないとして
も、短い期間でも、一緒に過ごした「家族」です。
大切な存在をなくすこと。私はそのことをどう受け止め
ていくのでしょう。家族が亡くなるというのは、どうい
う気持ちなのですか?私にはまだ分かりません。
幼い頃、縁日で買ってきたひよこが死んで行く様を、お
ばあちゃんと妹と3人でみていました。小さいその生き
物は、ほんの一時間ほどで、命の灯火が消えてしまいま
した。
人というのは、死んでしまえと思ってもなかなか簡単に
は死んだりしません。でも小さな生き物は、本当にあっ
けなく死んでしまうものです。
命が失われていく様を間近で見て、子供心にショッック
でした。もう二度とひよこはいらないと思いました。
私はあのとき何かを学んだのでしょうか?「死」の意味
も分からず、ただショックで泣きました。冷たくなった
ひよこは、恐ろしくて触れる事が出来ませでした。
あれは愛情ではなく、小さきものへの憐れみだったので
しょうか。
こうして文章を打ち込んでいる間、カチが膝の上で小さ
な寝息をたてています。生きている命は暖かいものです。
マックス先生には明後日、会いにいきます。
今日は天下分け目の戦の日
泣いたら落ち着きました

4226 Wheelchair and patient
私のママが健康診断で肺のレントゲンに影があったとか
で、CTを撮ったけどやっぱり影があるとかで、なんだ
かもう大変落ち込んでいる様子です。
もうね、私、徹夜で調べましたよ、肺ガン。
専門機関も探して検査を勧めましたよ。
なんだよ、影がうつったってガンじゃない事の方が多い
んじゃないか!脅かすなよ!
頼むから、早く病院行ってくれ。
おとうさんは高熱を出して寝込むし、カチは吐き気を催
しているみたいだし、なんだ!? え? 何なのさ!?
色んな事がドドッてやってきたかんじです。
ここのところよく眠れなかったのだけど、泣き疲れたら
どうにかこうにか眠れちゃったりして、「コドモか、私
。」と少々呆れてしまいました。そんなふうにどうにか
こうにか一日やっています。
何となく避けていましたが、近いうちマックス先生に会
いに行ってみようと思います。
妹の飼い犬がガンになりました
心配な出来事が立て続けに起こりました。そのひとつひ
とつは大した事のない些末な事だったし、第一、私が出
来る事などほとんどなかったのだから、私はズルをして
気にしてないふりをしたのです。
ところがそのいくつかの小さな不安の種が、すくすくと
育ってしまったのです。
誰が見る(読む)とも限らないブログで、個人的な出来
事を語って、自分の心の弱さを嬉々として語るようで何
とも見苦しい。「私って可哀想でしょう」なんてどうか
してる。
でも、文字に書いて心情を吐露する事によって上手に泣
けるなら。
私は今、ただ泣きたいんです。
妹の飼っているゴールデンレトリバーはマックスという
名です。オスで10歳くらいでしょうか。私は『マック
ス先生』と呼んでいます。
DVクソヤローから妹が引き取って以来、妹の愛に溢れ
たスパルタにより利口で従順で愛情深い子に育ちました。
人懐っこい性格の先生に、普段妹と交わす熱烈なボディ
アタックを受けた私。当時40kgちょっとしかなかった
私は、先生が普通よりも少し小柄であるとはいえ、25
kgを超える大型犬の熱い抱擁は受けきれるわけもなく、
コンビニ前で無様に犬ごと後ろに吹っ飛んだことも。
そんな非力なお姉さんがしくしく泣いていると、必ずそ
ばに来て泣き止むまで寄り添っていてくれる優しい子で
す。
妹から話を聞いたのは7月で、その時すでに前足を片方
失っていました。
足の付け根が腫れて熱が出たのがゴールデンウィーク。
あっという間にこぶはどんどん大きくなって、ついに歩
けなくなり、病院へ行き、そして足の切除。本当にあっ
という間だったようです。
生検の結果は悪性腫瘍。
転移の可能性があるということで、医師には抗がん剤治
療を進められたようです。転移がなくとも再発の可能性
やら諸々を考えて、私も妹もどのみち1、2年の命だと
思っています。
ところで3本足のマックス先生、術前が嘘のように元気
で過ごしているようです。よほどの痛みだったのだろう
と思うと涙が止まりません。抗がん剤治療は行わないよ
うです。私も賛成です。今どこも痛くないのなら、苦し
い思いはさせたくありません。
先日、妹から「先生は元気だよ」と電話をもらいました。
しかし耳の中にできものが出来ているようで、先生はしき
りに耳を気にしている様子。後ろ足でカリカリしては、時
々「わひん!」と泣いているそうです。痛いのでしょうね。
ゴールデンレトリバーは皮膚の疾患が多い犬種らしく、先
生も何度もはげを作っていましたし、特に耳は弱かったの
で、いつものそれ、かもしれません。しかし、どうしても
『ガン』である不安が拭えません。
今は様子を見ているところで、できものがひどくなるよう
なら病院に連れて行くそうです。マックス先生のことは先
生の家族である妹たち一家が決める事で、私は結果報告を
受けるだけですが、それでも自分の無力さや遠くない未来
に訪れるであろう先生との別れに、胸が押しつぶれされそ
うです。
私は本当に泣き虫です。どうでもいいことでもすぐに泣い
てしまいます。不安が大きくなってから泣くと過呼吸を起
こしてしまうので、どうでもいいことでも泣いて涙を流し
て、コップから水がこぼれてしまわないようにしてきまし
た。ところが先生の事は何故か泣く事が出来ず、馬鹿な私
は「大した事じゃない」と思い込む事でズルをしようとし
たんですね。
今やっと泣く事が出来ました。
とつは大した事のない些末な事だったし、第一、私が出
来る事などほとんどなかったのだから、私はズルをして
気にしてないふりをしたのです。
ところがそのいくつかの小さな不安の種が、すくすくと
育ってしまったのです。
誰が見る(読む)とも限らないブログで、個人的な出来
事を語って、自分の心の弱さを嬉々として語るようで何
とも見苦しい。「私って可哀想でしょう」なんてどうか
してる。
でも、文字に書いて心情を吐露する事によって上手に泣
けるなら。
私は今、ただ泣きたいんです。
妹の飼っているゴールデンレトリバーはマックスという
名です。オスで10歳くらいでしょうか。私は『マック
ス先生』と呼んでいます。
DVクソヤローから妹が引き取って以来、妹の愛に溢れ
たスパルタにより利口で従順で愛情深い子に育ちました。
人懐っこい性格の先生に、普段妹と交わす熱烈なボディ
アタックを受けた私。当時40kgちょっとしかなかった
私は、先生が普通よりも少し小柄であるとはいえ、25
kgを超える大型犬の熱い抱擁は受けきれるわけもなく、
コンビニ前で無様に犬ごと後ろに吹っ飛んだことも。
そんな非力なお姉さんがしくしく泣いていると、必ずそ
ばに来て泣き止むまで寄り添っていてくれる優しい子で
す。
妹から話を聞いたのは7月で、その時すでに前足を片方
失っていました。
足の付け根が腫れて熱が出たのがゴールデンウィーク。
あっという間にこぶはどんどん大きくなって、ついに歩
けなくなり、病院へ行き、そして足の切除。本当にあっ
という間だったようです。
生検の結果は悪性腫瘍。
転移の可能性があるということで、医師には抗がん剤治
療を進められたようです。転移がなくとも再発の可能性
やら諸々を考えて、私も妹もどのみち1、2年の命だと
思っています。
ところで3本足のマックス先生、術前が嘘のように元気
で過ごしているようです。よほどの痛みだったのだろう
と思うと涙が止まりません。抗がん剤治療は行わないよ
うです。私も賛成です。今どこも痛くないのなら、苦し
い思いはさせたくありません。
先日、妹から「先生は元気だよ」と電話をもらいました。
しかし耳の中にできものが出来ているようで、先生はしき
りに耳を気にしている様子。後ろ足でカリカリしては、時
々「わひん!」と泣いているそうです。痛いのでしょうね。
ゴールデンレトリバーは皮膚の疾患が多い犬種らしく、先
生も何度もはげを作っていましたし、特に耳は弱かったの
で、いつものそれ、かもしれません。しかし、どうしても
『ガン』である不安が拭えません。
今は様子を見ているところで、できものがひどくなるよう
なら病院に連れて行くそうです。マックス先生のことは先
生の家族である妹たち一家が決める事で、私は結果報告を
受けるだけですが、それでも自分の無力さや遠くない未来
に訪れるであろう先生との別れに、胸が押しつぶれされそ
うです。
私は本当に泣き虫です。どうでもいいことでもすぐに泣い
てしまいます。不安が大きくなってから泣くと過呼吸を起
こしてしまうので、どうでもいいことでも泣いて涙を流し
て、コップから水がこぼれてしまわないようにしてきまし
た。ところが先生の事は何故か泣く事が出来ず、馬鹿な私
は「大した事じゃない」と思い込む事でズルをしようとし
たんですね。
今やっと泣く事が出来ました。









